
皆さん、こんにちは。じゅんたんです。
今回も日本神話シリーズをご紹介したいと思います。
日本神話シリーズ第2弾は太陽神「天照大神(あまてらすおおみかみ)」です。
誰もが知る超有名な神様ですよね!
アマテラスには有名な神話があるのでご紹介したいと思います。
ちなみに前回記事にした「イザナギとイザナミ」について知っておくとよりわかりやすく理解できるかと思います。
目次
◆太陽の象徴・高天原をつかさどる女神「天照大神」

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天照大神は日本神話に主神として登場する女神です。
高天原(たかあまはら)を統治する主宰神として知られており、「太陽神」や「巫女」として描かれることも多いですよね。
神社や神様に詳しくない人でも必ず一度は聞いたことのある神様だと思います。

じゅんたん
日本で有名な神様だよね!
ではアマテラスはどんな神様なのでしょか?具体的に掘り下げていきましょう。
アマテラスは誰の子?兄弟はいた?
「アマテラスに親はいるのか?」「兄弟はいたの?」
気になる方も多いと思います。
まず、アマテラスの親は日本列島を造り出したイザナギになります。
天照大神の親:イザナギ
生みの親も同じくイザナギです。

じゅんたん
えっ?イザナミじゃないの?
はい。ポイントはイザナギだけというところ。
なぜならアマテラスはイザナミが死んだ後、死者の国から帰ったイザナギが禊祓(みそぎはらえ)をした時に生まれた神様だからです。
でもイザナギは確か男神だよね?

じゅんたん
そうです。イザナギは男神。
なぜ子供を産めるのか?気になる人も多いと思いますが、
そこが神様と人間の違うところで神様の世界では男でも子を産むことができるんです。
「産む」というよりは「生む」としたほうがイメージしやすいですね!
ちなみに禊祓をした時にイザナギの左目から生まれたといわれています。

アマテラス
太陽の象徴アマテラスよ♪
アマテラスはイザナギが最後に生んだ神様の一人で最も尊い神様といわれています。
また、アマテラスには弟が二人いることもご存知でしょうか?
天照大神の弟:ツクヨミ、スサノオ

じゅんたん
弟二人も聞いたことのある神様だね!
月読命(ツクヨミノミコト)と須佐之男命(スサノオノミコト)もアマテラスと同じく禊祓をしたイザナギから生まれた神様です。
右目からはツクヨミ、鼻からはスサノオが生まれ、三人の神様は「三貴子」と呼ばれ神様の世界では一目置かれる存在となります。
三人の神は父イザナギからそれぞれの領域を統治するように命じられます。
- アマテラス:高天原
- ツクヨミ:夜の食国
- スサノオ:海原
この3つの領域ってもしかして…

じゅんたん
アマテラスは太陽、ツクヨミは月、スサノオは風(暴風)を象徴しています。
しかしスサノオは父イザナギの言いつけを断ったため怒りを買い追放されてしまいます。
一度姉のアマテラスがいる高天原に滞在しますが、次々と粗暴を行い、やがて有名な「天岩戸神話」へと繋がるのです。

じゅんたん
うわ!やんちゃな弟だね!
アマテラスの子は?

次にアマテラスの子について。
アマテラスは数多くの神様を生み出しています。
遠い子孫が神武天皇(じんむてんのう)であり日本の初代天皇といわれています。
ではアマテラスの実子は誰なのか?気になりませんか?
実はアマテラスは五人の子供を生んでいます。
- オシホミミ
- アメノホヒ
- アマツヒコネ
- イクツヒコネ
- クマノクスビ
五人もいたんだね!てか言いづらい!

じゅんたん

五人の子は「五柱の男神」と言われ、長男の「オシホミミ」とその子息の「ニニギ」の系譜が今の天皇家の祖先なんです。
アマテラスの「かわいい子供たちに国を統治させたい」という思いから「天孫降臨」物語へと発展していきます。
◆天照大神のご利益は?

アマテラスは太陽神で最も尊い神様であることはわかりましたが、
どのようなご利益をもたらしてくれるのでしょうか?
アマテラスのご利益がこちら。
- 国土安泰
- 福徳
- 開運
- 勝運
さすがは偉大な神様。あらゆるご神徳を発揮するといわれていますね!
以下3社はアマテラスを祀る代表的な神社です。
- 伊勢神宮内宮(三重県)
- 天岩戸神社(宮崎県)
- 兵庫県(廣田神社)
よくよく考えてみれば、太陽を司る太陽神であり、天皇の祖先、さらに伊勢神宮のご祭神というだけでも十分凄いことが伝わります。
◆高天原が暗闇に!天照と須佐男の兄弟喧嘩!?天の岩戸物語

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アマテラスを語る上で欠かせないのが「天の岩戸」物語です。
ご存知の方も多いと思いますが「天の岩戸」とは簡単にいうと、
いたずらばかりする弟のスサノオに怒ったアマテラスが、岩屋に隠れてしまい世界が暗闇に。神様たちが知恵を絞りあってアマテラスを引っ張り出すことに成功。世界に光が戻り平和になりました。
というようなお話です。
現代でいう兄弟喧嘩みたいな感じですかね。
普段は優しいアマテラス様を怒らせるって、スサノオさんやり過ぎなんじゃ…
で、結局このことが原因でスサノオさんは高天原を追放されてしまうことに。
海原に降りたスサノオは心を改めることになります。

じゅんたん
ここからの名誉挽回劇は凄いね!
では岩屋へ隠れてしまったアマテラスを誰がどのようにして引っ張りだしたか?
気になりませんか?
確かに気になる!他の神様ってこと?

じゅんたん
はい。神々たちが知恵を絞りあった天岩戸神話。
活躍したのはこの神様たちです。
天岩戸神話で活躍した神様たち
知恵の神様 オモイカネ
他の神様まで知恵を借りに来るほどの賢者。何かを成し遂げるためには、「思慮を尽くして考える」ことを象徴しています。

オモイカネ
知恵絞りならワシに任せよ
占いの神様 アメノフトダマ
占いの神様で神社でよく見る玉串や注連縄(しめなわ)のルーツともいわれています。様々な職業の祖神となる神々を指揮したと伝えられています。

フトダマ
私が占ってしんぜよう
祝詞の神様 アメノコヤネ
祝詞をつかさどる祈りと言霊の神様。子孫は平安京の栄華を築いた藤原氏。神様の世界と人々の世界をつなぐ神様ともいえます。

コヤネ
私が祈りを捧げましょう
芸能の神様 アメノウズメ
俳優の起源ということで、芸能の神様として厚い信仰を受けています。踊りで暗闇の高天原に大笑いをもたらす芸能の守護神。

ウズメ
私の踊りで笑いをもたらすよ!
力の神様 アメノタジカラオ
思い切りの良さを象徴する力の神様。神名は手の力を意味するといわれ、巨大な岩を遠くまで投げるなど最も力持ちの神様で知られています。

タジカラオ
力仕事は俺に任せろ!
天安の河原(あめのやすのかわら)お祭り大作戦!

さあ大変。世界は暗闇で大混乱。
アマテラスは岩屋に隠れて一向に出てくる気配がありません。
神々たちは天安の河原(あめのやすのかわら)に集まり相談を始めます。
八百万の神たちは、あれやこれやと策を練ってアマテラスを引っ張り出そうとしますが全く動じません。
そこで知恵の神様「オモイカネ」が策を練ります。

オモイカネ
ワシに一つ考えがあるのじゃが。皆で協力してくれんかの?
神々:「知恵の神様が申すことじゃ。試してみようではないか。」
さぁ、アマテラス様のご機嫌を取り戻す大作戦の始まりです!

オモイカネ
まずは下準備じゃ!イシコリドメは鏡を、タマノヤは勾玉を作るのじゃ!
イシコリドメ:「イエッサー!」
タマノヤ:「アイアイサー!」

イシコリドメは「八咫鏡(やたのかがみ)」を、タマノヤは「八尺の勾玉(やさかのまがたま)」を作り上げます。

オモイカネ
お次はフトダマとコヤネ!
私の出番だな。

フトダマ

コヤネ
賛美、祈りは任せなさい!
オモイカネはフトダマに占いをさせて神意伺わせ、コヤネに祝詞を奏上させます。

さらにオモイカネはタジカラオを岩戸の影に隠れさせます。
うむ…占いでは天香山の雄鹿の肩の骨、天のハハカの木を採れと。ラッキーアイテムは根っこの付いたサカキの木だな。

フトダマ
フトダマの占い通り、一同は材料を揃えると八咫鏡と八尺の勾玉を使って装飾していきます。

オモイカネ
お次はウズメ!お前さんの出番じゃ!
やっと私の出番ね!みんな踊るわよ〜!

ウズメ
さぁさぁついにお祭り騒ぎの始まりです。
事前にたくさん集めたニワトリを一斉に鳴かせます。

「コケコッコー!!」
ニワトリの鳴き声を合図に踊り上手なアメノウズメがオケの上でトントン拍子をとりながら踊りだしました。
神々:「うぉー!いいぞー!ウズメー!」
神々:「皆も笑え!踊れ!祭りじゃ祭りじゃ〜!」
どんどん盛り上がるお祭り。神様たちは手を叩き笑い歌い出しました。

アマテラス
やけに外が賑やかだわ。何が起きているのかしら?
外があまりにも賑やかで不思議に思ったアマテラスは岩戸を少し開けて外を覗きます。

アマテラス
外は暗闇なはずなのに。なぜウズメは踊って皆笑っているの?
あなた様より貴い神がいらっしゃったので皆喜んでいるのです

ウズメ


その時フトダマとコヤネがすかさず装飾した八咫鏡をアマテラスに向けて差し出します。
鏡に映ったアマテラス。自分だと気づかず他にも太陽神がいるのかと驚き岩屋から出てこようとします。

オモイカネ
よし!いまじゃー!
岩戸の影に隠れていたタジカラオが力いっぱい岩戸を開き、アマテラスを引っ張りだします。
やっと俺の出番だぜー!うぉぉー!

タジカラオ

アマテラス
しまっ…!
さらにフトダマがすかさず後ろに回り込みしめ縄で結界を張ります。
これ以上は通しませんよ

フトダマ
岩屋に戻れなくなったアマテラス。
見事な連携プレーにアマテラスもついに観念します。

アマテラス
私の負けね…

こうして無事にアマテラスを引っ張り出すことに成功した神々。
高天原には再び光が戻り平和になりました。
めでたしめでたし♪
◆まとめ
天の岩戸神話からも天照大御神が偉大な神様で必要不可欠な存在であることがよくわかります。
こんなにもたくさんの神様たちがあれよこれよと動いたのですから。(笑)
私たちの遠い先祖であることも感慨深いですね。
神社でアマテラス様が祀られている時はぜひこの話を思い出してみてください♪