
こんにちは。じゅんたんです。
突然ですが、皆さんは日本神話にまつわる不思議な話をご存知でしょうか?
「神様についてはなんとなく理解しているけど詳しくは知らない」
という方にはぜひこの記事を読んでいただきたいと思います。
神様のことを理解することで、より神社巡りが楽しいものとなるはずです♪
今後も日本の神様について順番に記事にしていこうと思います。神様についての理解を深めたい方はぜひご覧ください♪
目次
◆日本列島を造り神々を生んだ「イザナギ」と「イザナミ」

日本神話シリーズの第1弾はイザナギとイザナミです。
神社にお参りすると誰もが一度は耳にしたことがある神様ですよね。
古事記や日本書紀にも登場するイザナギとイザナミは、神様を語る上で欠かせない存在です。
そう、多くの神様たちはこの二柱の神々によって生み出されたといわれているんです。
まずはどういった神様なのか詳しく説明していきましょう!
イザナギ(伊邪那岐・伊弉諾):男の神様
イザナミ(伊邪那美・伊弉冉):女の神様
イザナギとイザナミは「国造り」をした神様として有名です。
日本列島を造ったのもイザナギとイザナミといわれています。
つまり日本の生みの親にあたるわけですね。

これまでの神様には性別が無かったのに対し、イザナギは男神、イザナミは女神として生まれます。
性別のある神様が誕生したのもこの頃からです。
イザナギとイザナミは世界がはじめて造られた時代の最後に生まれた神様。
これまでの神々から国を造るように命じられます。

二人は雲の上から海をかき混ぜて一つの島を造ります。
その島は「オノコロ島」と呼ばれ、現在の兵庫県にある淡路島の周辺にあったと伝えられています。

じゅんたん
「日本発祥の地」ということだね!
二人はこの島で結婚し、次々に日本列島を造り出していきます。
イザナギとイザナミはともに愛し合い、やがてさまざまな神様たちを生み出します。
二人の愛と奇跡の物語の始まりだ!!

じゅんたん
「しかし、この幸せも長くは続かなかった…」

じゅんたん
えっ!?なにこの嫌な展開…
◆イザナギとイザナミを襲った悲劇
幸せな生活はそう長くは続きませんでした。ある日二人に悲劇が訪れます。
イザナミは火の神である「カグツチ」を生んだ時に火傷を負ってしまいます。
カグツチは火の神様。それだけエネルギーも凄かったようです。
それが原因で間も無くしてイザナミは死んでしまいます。

そんな!ここまで順調だったのに!

じゅんたん
悲しみと怒りで正気を失ったイザナギは、カグツチを剣で切り刻んで殺してしまいます。
あまりの悲しみからイザナギは妻を追いかけて黄泉の国(死者の国)へ行ってしまうのです。

じゅんたん
凄い執念だ!イザナミとは再会できたの!?
「はい。イザナミとは再会できました。」
「最悪のかたちで…」

じゅんたん
またまた嫌な予感…
イザナミは死者の国の神様にお願いをするから、それまでは決して自分の姿を見ないようにイザナギに言います。
しかし我慢できなくなったイザナギは約束を破りイザナミの姿を見てしまうのです。

そこには腐敗した体のイザナミの姿がありました。
イザナギは美しかった妻の変わり果てた姿に絶望し恐れて逃げようとします。
一番見られたくなかった人に一番見られたくなかった姿を見られたイザナミは、
約束を破ったイザナギに激怒し追いかけます!
なんとか黄泉の国の出口にたどり着いたイザナギは、出入口を大岩で塞ぎ会えないようにしてしまいます。
これに激怒したイザナミは「一日千人の人を殺す」と言い放ちます。
それに対しイザナギは「一日千五百人の人を産む」と言い返します。
死ぬほど愛し合っていた二人の愛は、こうして呆気なく終焉を迎えるのです。

じゅんたん
これ夫婦喧嘩だよね。
勘のいい人はわかりましたか?
これが「生と死の起源」だと言われているんです。
で、イザナギは無事に逃げれたの?

じゅんたん
はい。無事に逃げ通せたようです。
この後イザナギは禊祓(みそぎはらえ)をしたことで、後にアマテラスやスサノオといった偉大な神様が生まれることとなります。
◆イザナギとイザナミのご利益は?

イザナギとイザナミは全国各地の神社の御祭神となっていますよね。
二人が祀られている代表的な神社が以下の3つ。
- 伊弉諾神宮(兵庫県)
- 多賀大社(滋賀県)
- 伊佐奈岐宮(三重県)
どれも日本を代表する大きな神社ですね。
二人は夫婦なのでご利益も同じです。
出世開運、商売繁盛、家内安全、縁結び、夫婦円満、安産・子育て、無病息災・病気平癒、厄除け、延命長寿、豊作・大漁
さすが国を生んだ親なだけあってご利益の数も多い!
◆イザナギとイザナミが生んだ神様たち

ここで気になるのが、イザナギとイザナミが生んだ神様たち。
後に偉大な存在となる神様たちをご紹介します。
二人が生んだ神様たち
オオワタツミ
海をつかさどる主宰神といわれ、「海上安全」「大漁祈願」に御神徳があります。海の平安を願いたいときはオオワタツミです。海神の宮殿に住んでおり、ホオリと娘のトヨタマビエを結婚させました。
- 志賀海神社(福岡県)
- 二見興玉神(三重県)など
ハヤアキツヒメ
「祓戸四神」と呼ばれる神様の一人。海の底でたくさんの禍ごと、罪を飲み込むと伝えられています。古事記に記述の無い神様なので詳細は不明。
シナツヒコ
「長寿の神様」として有名。また、鎌倉時代の蒙古襲来の時、この神様の力で神風が起きたとされることから「国家平安」の御神徳もあります。伊勢神宮では毎年、風雨の災害なく五穀豊穣を願い「風日祈祭」が行われます。
- 龍田大社(奈良県)
- 伊勢神宮の風日折宮(三重県)など
ククノチ
木をつかさどる神様。屋根の神様として崇敬され、家屋の上棟式などでご祭神の一柱とされています。「クク」は茎、「チ」は精霊をあらわしています。
- 公智神社(兵庫県)
- 樽前山神社(北海道)など
オオヤマツミ
山や丘の神様であることから山のエネルギーを感じたい時に効果あり。また、山々の樹木は雨の水を集めることから「水源の神様」としても信仰されています。コノハナサクヤヒメなど多くの神々の父となります。
- 大山祇神社(愛媛県)
- 三嶋大社(静岡県)など
カヤノヒメ
野原をつかさどる神様。オオヤマツミと分担して山野を受け持ちます。人間にとって身近な草である「萱(かや)」が草の神として信仰されています。自然のエネルギーを感じたい時に効果あり。
- 萱津神社(愛知県)
- 樽前山神社(北海道)など
オオゲツヒメ
食物をつかさどり人間の生活に必要な「食べるもの」「食べること」をサポートしてくださる神様です。五穀の起源となった神様。食べ物をふるまったスサノオに斬られてしまい、その亡骸から稲や粟などの種が出てきたと伝えられています。
- 一宮神社(徳島県)
- 阿波井神社(徳島県)など
カグツチ
火をつかさどる神様。「火伏せの神」「温泉の神」といわれており、火の力で鉄を溶かすことから「鍛治の神」としても信仰されています。イザナギに剣で切り刻まれると、血や死体からさまざまな神様が生まれました。
- 秋葉神社(静岡県)
- 愛宕神社(京都府)など
タケミカヅチ
雷神、剣の神様。アマテラスの意向を受け、オオクニヌシと国ゆずりの交渉をし、成功に導いた闘士として知られています。勇猛果敢な神様で、武道や勝負事に御神徳があります。イザナギがカグツチを切った刀についた血から生まれたといわれています。
- 鹿島神宮(茨城県)
- 春日大社(奈良県)など
イザナギが生んだ神様たち
アマテラス
太陽を象徴する神様で日本の総鎮守神。末長く人々を見守り稲作をこの世に伝えたともいわれています。日頃の感謝や祈りを捧げる存在として崇められています。弟はツクヨミとスサノオ。荒ぶる弟のスサノオと対決後、岩戸に篭ってしまい世界に闇をもたらします。神々の知恵により再び姿を現すと天上に光が戻りました。
- 伊勢神宮の内宮(三重県)
- 天岩戸神社(宮崎県)
- 廣田神社(兵庫県)など
ツクヨミ
夜の世界をつかさどるちょっとミステリアスな神様。父のイザナギから夜を治めるよう命じられ活躍します。暦をよむことが不可欠だった農耕や漁業をつかさどる「五穀豊穣」「大漁祈願」神様としても信仰されています。
- 伊勢神宮の月読宮(三重県)
- 松尾大社の摂社月読神社(京都府)など
スサノオ
勇猛果敢な日本神話のスーパーヒーロー的な神様。父のイザナギから海原(地球のこと)を治めるように言われますが荒ぶりすぎて追放。その後心を入れ替えます。ヤマタノオロチを倒したり和歌を詠んだりと多彩な面を持つ神様です。大きな勝負にのぞむ時や自分の隠れていた才能を発揮したい時に参拝するとよいでしょう。
- 氷川神社(埼玉県)
- 須佐神社(島根県)
- 八坂神社(京都府)など
◆まとめ
日本神話のはじまりであるイザナギとイザナミの偉大さがおわかりいただけたでしょうか?
神様を語る上では欠かせない存在であり、多くの神様の生みの親であることは間違い無いですね!
神社でお参りする時に、この話を思い出してみるとより楽しくお参りができるでしょう♪
あっ、あと僕が思ったこと、
「恋愛ごとや夫婦喧嘩は神様も人間も同じ」(笑)
1 件のコメント
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