桜姫
天気も良いしみんなで奈良の東大寺へ行こうと思うんだけど?
いいですね。「奈良の大仏」で有名なお寺ですね。
村正
じゅんたん
遠足や修学旅行でも必ず訪れる場所だよ。
近くには奈良公園もあって人気のエリアだよね!
椿
雷切丸
シカがたむろしている場所だな!
変なことだけはするなよ。
村正
じゅんたん
御朱印もたくさんいただけるお寺なので1日中楽しめるよ!
皆さん、こんにちは。じゅんたんです。
今回は奈良で一番有名なお寺「東大寺」の御朱印のご紹介です。
実は東大寺は何度も訪れたことがあるお寺ですが、隅々まで回ったことがなかったんです。
なんで今回は、
東大寺を徹底的に回り尽くす!!
計画のもと行って参りましたので早速ご紹介したいと思います。
目次
東大寺でいただける御朱印の種類と授与場所は?
東大寺の御朱印は各お堂ごとに存在します。
その為、全ていただくには広大な境内を半日かけて回る必要があります。
おそらくほとんどの人が表参道から入り大仏殿を拝観して引き返してくるルートではないでしょうか?
しかし東大寺は左右にも見どころのあるお堂がたくさんあるのです。
東大寺でいただける御朱印の種類と場所は以下の通り。
- 華厳(大仏殿)
- 大仏殿(大仏殿)★
- 盧舎那仏(大仏殿)★
- 観音力(二月堂)
- 南無観(二月堂)★
- 観自在(二月堂)★
- 法華(法華堂)
- 不空羂索観音(法華堂)
- 執金剛神(法華堂)☆
- 十一面観音(四月堂)
- 普賢菩薩(四月堂)
- 五大力尊(不動堂)
- 重源上人(俊乗堂)
- 愛染明王(俊乗堂)
- 阿弥陀如来(俊乗堂)
- 阿弥陀如来の御真言(俊乗堂)★
- 行基菩薩(行基堂)
- 地蔵菩薩(念仏堂)
- 闇魔王(念仏堂)★
- 泰山府君(念仏堂)★
- 地蔵菩薩の御真言(念仏堂)★
- 圓光大師(指図堂)
- 御詠歌(指図堂)
- 四天王(戒壇堂)
- 弘法大使(真言院)
なんていうか、凄まじい種類ですね…(笑)
★マークがついている御朱印があると思いますが、これは御朱印帳を差し出しただけではいただけない御朱印です。
いわゆる裏メニューというやつですね。
実際に何も言わず御朱印帳を出したところ★マークの御朱印については一切触れられませんでした。
☆マークの御朱印は御開帳時の限定御朱印になります。
俊敏堂、行基堂、念仏堂は同じ場所に固まっているため全て1ヶ所で授与できます。
東大寺の拝観料はいくら?所要時間は?
東大寺で拝観料が必要な場所は以下の通り。
- 大仏殿
- 法華堂
- 戒壇堂
- 千手堂
- 東大寺ミュージアム
拝観料は全て大人600円です。
大仏殿+東大寺ミュージアムは1,000円のセット券があるのでこちらがお得。
東大寺の御朱印を全て集めようと思うと拝観料1,800円は必要となるのでご注意ください。
東大寺の御朱印をいただくための所要時間ですが、広大な境内にお堂が点在しているため、想像以上に時間がかかります。
途中休憩を少し含んでも3時間かかったので、早くても2時間、ゆっくり見て回ると3時間〜4時間くらいは必要だと考えたほうが良いでしょう。
食事や参道での買い物など含めて半日は時間を使えるようにしたほうが良さそうですね!
特別拝観など以外は特に混雑することも無いと思うので安心してください。
東大寺で拝受した御朱印をご紹介
ここからは僕が現地でいただいた御朱印をご紹介していきます。
裏メニューについては今回はいただいてませんのでご了承ください。
華厳の御朱印(大仏殿)
大仏殿でいただける「華厳」の御朱印です。
華厳宗大本山である東大寺を象徴する御朱印。
観音力の御朱印(二月堂)
境内奥の高台に位置する二月堂でいただける「観音力」の御朱印です。
めちゃくちゃ達筆です!
東大寺でも有名なお堂で国宝建造物に認定されています。
観音力とは頭で考えず、心の目で観て、心の耳で音を聞く力のことです。
法華の御朱印(法華堂)
法華堂でいただける「法華」の御朱印です。
東大寺建築の中で最も古いお堂で別名は三月堂と呼ばれています。
法華堂も国宝建造物です。
不空羂索観音の御朱印(法華堂)
こちらも法華堂でいただける「不空羂索観音」の御朱印です。
不空羂索観音は法華堂の御本尊です。
お堂には他にも、梵天、帝釈天、金剛力士(阿吽)、四天王、執金剛紳(秘仏)など10体が安置されています。
十一面観音の御朱印(四月堂)
四月堂でいただける「十一面観音」の御朱印です。
四月堂は通称三昧堂と呼ばれ、二月堂や三月堂と同じエリアに位置します。
無料で御本尊の十一面観音菩薩立像が拝観できます。
普賢菩薩の御朱印(四月堂)
同じく四月堂でいただける「普賢菩薩」の御朱印です。
元をたどれば普賢菩薩さまが四月堂の御本尊であり、お堂も普賢堂と呼ばれていました。
普賢菩薩像は35㎝ほどの小さな仏像で、御本尊横の厨子に安置されています。
四月堂を訪れた時はぜひ確認してみてください。
五大力尊の御朱印(不動堂)
境内最東部の不動堂でいただける「五大力尊」の御朱印です。
不動堂は二月堂や法華堂のさらに奥へ進んだ場所にあり、東大寺の穴場スポットともいえます。
御本尊が五大明王のため「五大力尊」の御朱印なんですね。
重源上人の御朱印(俊乗堂)
俊乗堂でいただける「重源上人」の御朱印です。
東大寺を語る上では欠かせない「重源上人」の坐像が安置されているお堂です。
御本尊の重源上人坐像(国宝)のほか、愛染明王像、阿弥陀如来立像が安置されています。
愛染明王の御朱印(俊乗堂)
俊乗堂でいただける「愛染明王」の御朱印です。
愛染明王はその名の通り、恋愛・縁結び・家庭円満などをつかさどる仏として知られており、染物・織物職人の守護仏としても信仰されています。
軍神として有名な戦国武将「直江兼続」も厚く信仰した仏様。
阿弥陀如来の御朱印(俊乗堂)
こちらも俊乗堂でいただける「阿弥陀如来」の御朱印です。
阿弥陀如来立像は重源上人が仏師快慶に作らせた仏像です。
行基菩薩の御朱印(行基堂)
行基堂でいただける「行基菩薩」の御朱印です。
行基堂は俊乗堂、念仏堂と同じエリアに位置します。
東大寺大仏の造立に大きく貢献した「行基」の菩薩をお祀りしています。
地蔵菩薩の御朱印(念仏堂)
念仏堂でいただける「地蔵菩薩」の御朱印です。
念仏堂は鎌倉時代の建築で重要文化財。
建築形式も特徴的でお寺の方が僕一人のために熱心にご説明してくださいました。(笑)
御本尊は木造の地蔵菩薩坐像です。
圓光大師の御朱印(指図堂)
大仏殿の西側にある指図堂でいただける「圓光大師」の御朱印です。
指図堂は法然上人二十五霊場11番札所として知られており、圓光大師とは法然上人のことを指します。
指図堂は閉堂することもあり常に入れる訳ではないのでご注意ください。
御詠歌(指図堂)
こちらも指図堂でいただける法然上人二十五霊場11番札所の「御詠歌」になります。
「さへられぬ 光もあるを おしなべて へたて顔なる 朝がすみかな」
四天王の御朱印(戒壇堂)
指図堂からさらに西側へ進んだ場所に位置する戒壇堂でいただける「四天王」の御朱印です。
江戸時代までに3度火災で焼失、戒壇堂と隣にある千手堂だけが復興されています。
保存修理及び耐震化工事の為、令和2年7月1日より約3年間拝観受付を一時停止しているそうで、
御本尊の塑像四天王像は東⼤寺ミュージアムで拝観できるようです。
東大寺のお堂をご紹介
東大寺で御朱印をいただいたお堂をご紹介していきます。
まず、東大寺はどれくらい広いのか下の境内図を見ていただければおわかりかと思います。
東大寺は大きくわけて4つのエリアにわかれます。
皆さんも必ず訪れる①大仏殿エリア、その東側に②鐘楼エリア、さらに東には③二月堂エリア、大仏殿から西側が④戒壇堂エリアになります。
①大仏殿エリア
南大門から真っ直ぐ参道を進み真正面に見える大きなお堂です。
「奈良の大仏」で有名な東大寺盧舎那仏坐像が安置されている場所。
お堂前には中門があり、周りは廻廊に囲まれています。
- 大仏殿(金堂)
東大寺 大仏殿
東大寺の象徴的存在であるお堂。
世界最大の木造建築であり、その大きさは圧巻です!
毎年大晦日から元旦にかけて御開帳があり、外から大仏さまのお顔を拝むことができます。
東大寺の御本尊である東大寺盧舎那仏坐像は、聖武天皇が造立を発願した世界最大の金銅仏です。
高さ14.7メートル、基壇の周囲70メートルもの大きさで、大仏と大仏殿の建造費は現代価格にすると約4657億円になるそうです。
②鐘楼エリア
鐘楼エリアは念仏堂、俊乗堂、行基堂が集まるエリアです。
大仏殿から二月堂へ行く途中に位置し、鐘楼が目印となります。
東大寺大仏の造立に携わった僧侶や仏師を祀るエリアです。
- 念仏堂
- 俊乗堂
- 行基堂
東大寺 念仏堂
鎌倉時代の建築で、屋根が二重に見える錣(しろこ)屋根や開閉式の扉「桟唐戸」など大仏様の建築が特徴です。
御本尊は地蔵菩薩立像。
大仏師の廉清(こうせい)が重源上人や東大寺建立に携わった仏師たちを供養するために地蔵菩薩を造立したといわれています。
東大寺 俊乗堂
公慶上人が重源上人の遺徳を讃えて建立したお堂。
御本尊は重源上人坐像。
平安時代末期の「源平の争乱」で起きた平重衡による南都焼討により大部分を焼失した東大寺を復興した僧侶。
東大寺 行基堂
東大寺大仏の造立に尽力した奈良時代の僧侶・行基を祀るお堂です。
御本尊の行基菩薩坐像が安置されています。
行基は大仏造立に関わる頃には既に70歳を超えていましたが、全国をまわって大仏造立の意味を説き、人手や物資を集めたといわれています。
惜しくも大仏殿完成間際に亡くなられてしまいました。
③二月堂エリア
東大寺の最東部に位置する二月堂エリアには、多くのお堂が集まります。
高台に位置し、二月堂からは奈良市街を一望できる眺望スポットとしても人気です。
- 二月堂
- 法華堂(三月堂)
- 三昧堂(四月堂)
- 開山堂
- 不動堂
- 山手観音堂
東大寺 二月堂
東大寺に訪れたらぜひ訪れてほしいお堂です。
旧暦2月に「お水取り」が行われることから二月堂と名付けられました。
国宝建造物に指定されています。
御本尊は大観音(おおかんのん)と小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像。
お堂の中には入れないため、外から拝むこととなります。
二月堂は24時間参拝が可能で、舞台からの夜景も人気です♪
東大寺 法華堂(三月堂)
法華堂は東大寺建築の中で最も古いお堂です。
旧暦3月に「法華会」が行われるようになったことからこの名で呼ばれるようになりました。
御本尊は不空羂索観音菩薩。
毎年12月16日には秘仏執金剛紳立像の御開帳が行われます。
東大寺 三昧堂(四月堂)
法華堂の向かい側あるお堂が三昧堂です。
旧暦4月に法華三昧行を行ったことから一般的に四月堂とも呼ばれています。
かつては普賢菩薩が御本尊であったため、普賢堂とも呼ばれていました。
四月堂の御本尊は何度か変わっており、
普賢菩薩→阿弥陀如来→千手観音菩薩→十一面観音菩薩
と他のお堂での入れ替えが多いのも特徴です。
東大寺 開山堂
開山良弁(ろうべん)僧正の像を祀るため、良弁堂ともよばれるお堂。
普段は中へ入れませんが、12月16日のみ秘仏良弁像が御開帳となり拝観することができます。
東大寺 不動堂
東大寺の穴場スポットとして最東部に位置するのが不動堂です。
二月堂よりも標高が高い位置に建つお堂ですが、意外と気づかない方も多いようです。
堂内には5体の明王が安置されており、五大明王と呼ばれています。
- 不動明王(中央)
- 降三世明王(東)
- 大威徳明王(西)
- 軍茶利明王(南)
- 金剛夜叉明王(北)
東大寺 山手観音堂
二月堂から山手へ続く石段を登った場所にある小さなお堂です。
たぶん気づかない方も多いのではないでしょうか?
外からのみの拝観となります。
④戒壇堂エリア
鐘楼エリアや二月堂エリアと真逆の西側に位置するエリアです。
戒壇堂や千手堂、指図堂が集まります。
敷地も広く小川が流れていたり芝生が広がります。
- 指図堂
- 戒壇堂
- 千手堂
東大寺 指図堂
大仏殿西側にあり法然上人二十五霊場11番札所のお堂です。
指図堂は南都焼討により焼失した大仏殿を再建する計画の図面(指図)を収蔵するためのお堂であったため、このように呼ばれるようになりました。
指図堂の見どころは何といっても阿弥陀三尊像です。
金色の厨子の中納められており、神々しさを感じさせてくれます。
阿弥陀三尊像が見どころの理由はこれです。
正面から見れば気づきませんが、横から見ればわかりますよね?
そうです。三尊が前のめりになっているんです!
これは雲の上から人々を覗き見守っている様子だそうです。
三尊が前向きに傾いている仏像は全国でもこの指図堂だけだそうです。
東大寺 戒壇堂
鑑真和尚が僧の授戒のために開いたお堂で東大寺最西部に位置します。
堂内には国宝である四天王像が安置されています。
東大寺 千手堂
戒壇堂西側にあるお堂で圓照上⼈の新造。
令和2年7月4日より約3年間特別公開されています。
特別公開では以下の仏像が拝観できます。
- 四天王立像
- 千手観音菩薩立像
- 鑑真和上座像
- 愛染明王座像
まとめ
境内の広さ、お堂の多さ、御朱印の種類全てに置いて、やはり東大寺は偉大だなぁと感じさせられました。
東大寺の近くには奈良公園や春日大社、興福寺など人気スポットが集まっているので1日中過ごせそうです。
少しずつ奈良にも活気が戻りつつあります。
外出もしづらい状況ですが、機会があればぜひ一度東大寺を網羅してみてください!