皆さん、こんにちは。じゅんたんです。
突然ですが、「島左近(しまさこん)」という戦国武将をご存知でしょうか?
歴史好きの方ならすぐにおわかりかと思いますが、少し説明を加えながら、
今回は島左近が眠るお寺と御朱印をご紹介していきます。
目次
◆島左近を祀る日蓮宗のお寺「教法院」をご紹介
京都市上京区にある「教法院(きょうぼういん)」は、
日蓮宗本山立本寺(りゅうほんじ)の塔頭寺院です。
立本寺は日蓮宗京都八本山、京都十六本山の一つとして知られており、山号は具足山(ぐそくさん)です。
永正2年(1505)に日虞上人(にちぐしょうにん)により開創されました。
教法院は塔頭の一つとして立本寺の境内にあります。
先に立本寺の本堂でお参りをしていきました。
教法院の見た目は普通の一軒家のようです。
玄関の扉を開けるとすぐにご住職が出てくださり、奥にある御本尊の部屋へ案内してくださいました。
部屋には大きな龍の襖絵があります。
昇龍と雲龍が描かれた「双龍図絵」と呼ばれる襖絵だそうです。
御本尊は十界大曼荼羅(じっかいだいまんだら)で島左近の位牌も祀られていました。
奥様らしき方が御朱印の説明を行なってくださり、準備ができるまで座って待たせていただきました。
御朱印はこんな感じでめちゃくちゃ丁寧に収納していただけます!
今回は書置きだけいただきましたが、もちろん直書き対応もあります。
御朱印については後ほど詳しく説明します。
島左近は、天下人「豊臣秀吉」の側近で五奉行の一人であった「石田三成」の家臣です。
鬼左近と呼ばれたほど武術に優れた猛将であり、三成からの信頼も厚かったといわれています。
豊臣秀吉亡き後、徳川家康が権力を振るい始めるとこれをよく思わない豊臣家と石田三成は家康と対立します。
1600年(慶長5年)9月15日、家康方の東軍と三成方の西軍が関ヶ原で衝突。
天下分け目の合戦「関ヶ原の戦い」が始まります。
激戦の末、内通者や裏切りの多かった西軍は総崩れとなり敗走。東軍が勝利します。
左近も奮闘しますが、この戦いで命を落とすこととなります。
ちなみに教法院の向かい側には島左近のお墓があります。
誰でも自由にお参りすることができるので良かったら立ち寄ってみてください。
◆教法院で拝受した御朱印をご紹介
教法院でいただいた御朱印をご紹介します。
今回初めての訪問でしたが、種類が多くて悩みました!
直書きも行なってくださっていますが、直書きの場合は御朱印帳も購入する必要があったので今回は断念。
次回は直書きもお願いしてみようと思います♪
一番驚いたのが、御朱印の意味を一つずつご住職がご説明をしてくれるんです!
とてもわかりやすく深いお言葉だったので、僕が理解できた範囲でご説明したいと思います。
島左近の旗印の御朱印
島左近の旗印の御朱印です。通年いただけます。
書置きでいただきましたが、御朱印帳を買えば直書き対応もOKです。
- 通年授与
- 直書き・書置き
- 見開き
- 枚数制限なし
御朱印に描かれている「鬼子母善神 十羅刹女」とは『妙法蓮華経』の信者を守る守護神だそうです。左近は『妙法蓮華経』の信仰者だったため、鬼子母善神を守護神として旗に掲げていたといわれています。
島左近の刀剣の御朱印
島左近の刀剣の御朱印です。通年いただけます。
こちらは書置きのみの対応です。通常は銀色ですが、塔婆を奉納された方は金色でいただけます。
- 通年授与
- 書置き
- 見開き
- 枚数制限なし
悪業の根本原因である「元品ノ無明(がんぽんのむみょう)」を断ち切っている姿が描かれています。刀に小さく「妙法」と描かれていますが、『妙法蓮華経』のことです。元品ノ無明を断ち切ることができるのは『妙法蓮華経』の教えのみとされているそうです。
金龍・銀龍の御朱印
金龍・銀龍の御朱印です。2枚で1セットになります。
通年いただくことができ、書置きのみでの対応となります。
- 通年授与
- 書置き
- 見開き(2枚1セット)
- 枚数制限なし
金龍には「矢の走る事は弓の力」「雲の行く事は龍の力」「男の仕業は女の力」と書かれています。
矢を動かしているのは弓であり、矢の速さや角度も全て弓により変わります。目立つのは矢だけど矢が動けるのは弓があるからです。同じように、雲が動くのは龍の力があるからです。これらを男と女に例えると、「矢・雲=男」「弓・龍=女」になります。「男の仕業は女の力なり」。つまり男性が活躍できるのは母や妻、姉・妹、彼女など側にいる女性がいるからで、女性の力が男性を動かしているという教えです。
銀龍には「煙を見れば火を見る」「雨を見れば龍を見る」「男を見れば女を見る」と書かれています。
煙を見れば遠くからでも火が出ていることがわかります。煙の量で火の強さもわかります。同じように、雨を見れば龍がいることがわかります。雨の量によって龍の強さもわかります。これらを男女に例えると、「煙・雨=男」「火・龍=女」になります。「男を見れば女を見る」とは男性の姿、行いを見れば、どんな女性が近くにいて連れ添っているかがわかるものと説いておられます。
日蓮聖人『愚者』の御朱印
日蓮聖人のお姿が描かれた『愚者』の御朱印です。
御朱印に書かれるお言葉は期間によって変わります。今回は『愚者』についてです。
10月15日までの期間限定の御朱印となります。書置きのみの対応。
- 期間限定(10/15まで)
- 書置き
- 見開き
- 枚数制限なし
「自ら是非を知らず、愚者(ぐしゃ)の歎(たん)ずべきところなり」と書かれています。
私たち人間は、本当に正しい善悪の判断を知りません。多くは自分の都合によって決めており、善悪を判断する基準が何かわからないと思います。例えば天気でも雨が降ると「悪い天気」といい、晴れていると「良い天気」といいます。雨は動植物にとって大切なもので、晴れも雨も必要な天気です。しかし「濡れたくない」「傘をさすのが面倒」という気持ちから「悪い天気」と勝手に解釈するのは自分勝手な都合であり愚者なのです。「勝手な善悪の判断を改めて、皆が幸せになれる正しい判断の基準を考えていこう」という日蓮聖人のお言葉です。
秋限定『水の音』の御朱印
秋限定の『水の音』の御朱印です。
11月までの期間限定御朱印になります。書置きのみの対応です。
- 期間限定(11月まで)
- 書置き
- 見開き
- 枚数制限なし
流れる水にハスの花が描かれています。青く書かれた「南無経」がよくわからなかったのですが、
実はとても良くできたデザインで、御朱印の向きを縦に変えると…
流れる水から「妙」「法」「蓮」「華」の字が浮かび上がってくるのがおわかりでしょうか?
横向きで見れる「南」「無」「経」とあわせると南無妙法蓮華経になるんです!
さらに「流るる水の音も妙法の五字を唱へずと云うことなし」と書かれています。
流れる水の音も妙法蓮華経の五字をお唱えしていると説かれています。「妙法」とはこの根本の法が理解し難い不可思議な法であることを意味しています。その妙法の特質を植物の蓮華(ハス)に譬えています。蓮華は泥沼の中から清らかな花を咲かせ、つぼみの段階から花と実が同時に生長します。これは人々が泥沼のような苦悩渦巻く現実の中で、揺るぎない幸福境涯を確立できることを蓮華になぞられています。
◆御朱印受付時間やアクセスは?
教法院の御朱印は事前予約制になります。事前予約といっても電話をするだけです。
3日前から予約可能で、予約したい日時をお伝えすれば空き時間を教えてくださります。
受付時間は9時〜17時です。
「事前にツイッターで御朱印を選んで来てください」とアナウンスがあるので、事前に確認してから行きましょう。
といっても当日にも御朱印の説明があるのでそこで決めればOKです。
僕も電話したのがお昼ごろでしたが当日予約で大丈夫でした!
- 市営バス「七本松仁和寺街道」バス停下車すぐ
- JR「二条駅」より徒歩約25分
- 市営地下鉄東西線「二条駅」より徒歩25分
◆まとめ
日本史好きの僕ですが、こんなに近くに島左近を祀るお寺があるとは知りませんでした。
たまに御朱印をいただいてもその意味がよくわからず、あとで調べることも多いです。
しかし教法院ではご住職が丁寧に説明してくれるのでとてもわかりやすかったです。
一度行けば一人でもぜんぜん慣れるので、悩んでいる方はぜひ訪れてみてください!
◆教法院(きょうぼういん)
住所:京都府京都市上京区 七本松通仁和寺街道上る一番町101
電話:075−462−1232
受付時間:9時〜17時
アクセス:市バス「七本松仁和寺街道」バス停下車すぐ
JR「二条駅」より徒歩約25分
市営地下鉄東西線「二乗駅」より徒歩約25分
駐車場:なし ※立本寺にあり。
出典元:教法院公式サイト