こんにちは。じゅんたんです。
本日は幕末好きの方向けの記事となります。
皆さんは「戊辰戦争(ぼしんせんそう)」という戦いをご存知でしょうか?
有名なのでご存知の方が多いと思いますが、
戊辰戦争は
『明治政府を樹立した薩摩藩・長州藩・土佐藩らを中核とした新政府軍と、旧幕府勢力および奥羽越列藩同盟が戦った日本で起きた内戦』
のことですね。
明治元年(慶応4年)から明治2年まで続いた戦争で、明治元年の干支が戊辰であったことから
戊辰戦争と呼ばれるようになりました。
今回は戊辰戦争の中の戦いの一つ鳥羽伏見の戦いが舞台となった地のお寺をご紹介します。
目次
◆幕府軍の野戦病院となった「長円寺」をご紹介
京都市伏見区淀新町にある「長円寺(ちょうえんじ)」は、幕末に鳥羽伏見の戦いで
幕府軍の野戦病院の役割を果たし多くの負傷者を救ったといわれる浄土宗の寺院です。
鳥羽伏見の戦いといえば戊辰戦争の中で初めに行われた戦いとして有名ですね。
1868年の1月に京都伏見で起きた新政府軍と旧幕府軍による戦い。新政府軍は尊王攘夷を掲げる薩摩藩、長州藩、土佐藩による連合軍。旧幕府軍は15代将軍徳川慶喜を筆頭に、京都見廻組や新撰組、会津藩が加わっていました。新政府軍の兵力が4000~5000人に対し、旧幕府軍は15000人といわれており、数では旧幕府軍が有利だったにも関わらず最新兵器を駆使した新政府軍が圧倒。さらに「錦の御旗」を掲げることで旧幕府軍は朝敵となり士気が下がってしまいます。戦いに加わっていた新撰組も6番隊組長の井上源三郎が戦死するなど大敗を喫する戦いとなり、江戸、会津、蝦夷地と追い込まれていくこととなります。
鳥羽伏見の戦いはかなり激戦だったといわれています。
新政府軍の最新兵器と圧倒的な砲火により旧幕府軍は多くの負傷者を出します。
そんな負傷者をかくまい救護してくれたのが「長円寺」でした。
一人でも多くの命を救おうと昼夜戦火の中でも負傷者の手当をし続けてくださったそうです。
一方、新政府軍も野戦病院となっていた長円寺を攻撃することはできませんでした。
長円寺の境内には観音堂とよばれるお堂があり、
足腰治癒、健康祈願のご利益があると伝えられている足立観音が安置されています。
1863年の八月一八日の政変で、京都を追われた長州藩は、途中で足立観音に参詣したそうです。
長円寺を攻撃することは足立観音の恩に背くことになると恐れたため攻撃できなかったといわれています。
長円寺の境内には閻魔王がいます。
実はこの閻魔王がいたおかげで、長円寺は攻撃されなかったともいわれています。
閻魔様の前で争いを起こし罪をおかしてはいけない
といわれていたからです。
なんとういうか、威圧がハンパないです!(笑)
閻魔様の前には太鼓が置いてあります。
閻魔様の前ではこの太鼓を使って参拝します。
参拝手順は次の通り。
- STEP
太鼓を10回強く叩く
強く叩くのがポイント。境内に鳴り響かせましょう。
- STEP
閻魔様と目をあわせる
閻魔様の目をじっと見つめます。心の中を探られているようで緊張しますよ!
- STEP
合掌し閻魔様を拝む
両手を合わせ閻魔様を拝みましょう。閻魔様の前では正直になることが大事です。
- STEP
太鼓を3回強く叩く
最後にもう一度太鼓を強く叩いて終わりです。
僕が訪れた時はちょうどご住職が出てこられて、お寺や閻魔様についていろいろとお話してくださりました。
夏には夜閻魔とよばれる一年に一回の行事があるのでぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
◆長円寺で拝受した御朱印をご紹介
僕が今までに長円寺でいただいた御朱印をご紹介します。
夏の一大イベント「夜閻魔」の特別御朱印もいただけたのでご参考ください!
※全て過去の御朱印になります。最新情報は長円寺さんのツイッターでご確認ください。
黄飛虎(閻魔札朱印)の御朱印
- 期間限定(平成30年4月〜7月)
- 書置き
- 片面
- 枚数制限なし
刀剣・堀川国広(閻魔札朱印)の御朱印
- 期間限定(平成30年4月〜7月)
- 書置き
- 片面
- 枚数制限なし
夜閻魔の御朱印
- 期間限定(平成30年7月28日のみ)
- 直書き
- 見開き
- 枚数制限なし(事前申し込み)
夜閻魔の御朱印は、事前申込制となっており、ネットで「夜閻魔」参加の申し込みをされた方のみ授与できます。
◆御朱印受付時間やアクセスは?
長円寺の御朱印は基本的には書置きになります。
閻魔様の前に書置きが置いてあるのでセルフで初穂料を支払います。
※観音堂で御朱印受付をしている場合もあります。
受付時間は10時〜17時が基本となります。
- 京阪本線「淀駅」より徒歩約15分
◆まとめ
長円寺は伏見区になりますが、市内からは少し離れているので意外と穴場スポットに思えます。
混雑することもないですし、ゆっくりと参拝されたい方にはオススメですね!
ただし「夜閻魔」は人気で多くの方が参加されるので、参加されたい方は事前に情報を
チェックしましょう!
夜に行われるイベントなので、昼間とは違った雰囲気が味わえますよ♪
◆長円寺(ちょうえんじ)
住所:京都府京都市伏見区淀新町681
電話:075-631-3113
受付時間:10時〜17時
アクセス:京阪本線「淀駅」より徒歩約15分
駐車場:なし ※付近に有料パーキングあり
出典元:長円寺の公式サイト