皆さん、こんにちは。じゅんたんです。
今回の記事は幕末ファン必見です!
記事タイトルの通り、幕末から明治にかけて活躍した「新撰組」ゆかりのお寺をご紹介します。
新撰組といえば、日本史を語る上で必ずといっていいほど登場しますよね!
日本最後の武士として活躍した彼らですが、もとは試衛館道場から派生した浪士組でした。
新撰組の何がカッコいいかって、
止めることのできない新しい時代の流れに争い、最後まで己の信じる道を貫いた
ことなんですよね!
これぞ誠の武士って感じで愛するファンが多いです。
僕も壬生寺へは何度も訪れていて凄く大好きなお寺の一つなので
新撰組の魅力とともにご紹介していきたいと思います。
目次
◆幕末の動乱が蘇る新撰組ゆかりの地「壬生寺」をご紹介
京都市中京区壬生にある「壬生寺(みぶでら)」は、律宗大本山の寺院です。
ご本尊は延命地蔵菩薩、開基は園城寺の僧快賢といわれています。
新撰組が京都にいた時に訓練場として使われていたことから、新撰組ゆかりのお寺として知られています。
今や新撰組聖地としてファンの間ではすっかり定着しています。
壬生寺は建物が密集する京都市街の中心にあります。
以外にも境内は広く、とても立派な本堂を構えています。
壬生寺は狂言が有名で、春と秋、節分の際に境内の大念仏堂(狂言堂)にて演じられます。
「壬生狂言」と呼ばれるほど有名です。
壬生寺の境内はこんな感じです。敷地内には老人ホームや保育園が併設しています!
こちらが壬生寺の表門です。ご本尊の延命地蔵尊の字が書かれています。
表門をくぐるとすぐ右手には紅八重枝垂れ桜の木があります。
春になるととてもキレイな桜が咲き誇ります♪
さらに阿弥陀堂の傍には夜泣き地蔵があります。
病気平癒や幼児の夜泣き止めの効果があるそうです。
小さなお子様がいらっしゃる方は祈願してみてください♪
このように壬生寺にはたくさんのお地蔵さんを見つけることができるんです!
こちらは「阿弥陀堂」。阿弥陀如来三尊像が安置されています。
阿弥陀堂の奥に「壬生塚」と呼ばれる新撰組隊士の墓所があります。
阿弥陀堂は新撰組の歴史資料室として関連資料も展示されており、新撰組グッズなども販売されています。
阿弥陀堂の隣には「弁天堂」があります。清水寺の延命院より移されたそうです。
ご本尊は弁財天です。
子孫繁栄や金運上昇のご利益があります。
さらに隣には「水掛地蔵堂」があります。
こちらでは水掛地蔵がいます。その名の通り、水を掛けて祈ると願い事が叶うといわれています。
阿弥陀堂の向かい側には手水舎があります。本堂へお参りする前に清めていきましょう。
壬生寺の本堂になります!実際に目の前にするとよくわかりますが、とても立派で大きいです。
ご本尊の延命地蔵菩薩が安置されています。
境内もとても広い!!
僕が訪れた時は人もあまりおらず、ゆっくり見て回ることができました♪
境内にはクスノキもあります。
境内奥には「三界万霊碑」と呼ばれる石碑があります。
三界とは欲界・色界・無色界の3つの世界のことです。
- 欲界 … 食欲、睡眠欲など本能的な欲望の強い世界。三界のうち最下層になります。
- 色界 … 欲界の上の階層。形質だけの世界。欲望は超越するが、物質的な束縛はまだ残っている段階。
- 無色界 … 最上階層で心だけが生きている世界。色をもたず欲望も物質的な面も超越した高度な世界。
そして境内の一番奥にあるのが寺務所です。こちらで御朱印をいただけます。
僕がこれまで壬生寺でいただいた御朱印をご紹介しましょう!
◆壬生寺で拝受した御朱印をご紹介
壬生寺へは何度か訪れていますが、期間限定の御朱印など年間でいただける御朱印は多いです。
特に注目してほしいのは「壬生寺縁起絵巻」初公開に合わせて、
7日間のみ限定でいただけた金色の御朱印です!
地蔵尊(ご本尊)の御朱印
御本尊の「延命地蔵菩薩」の御朱印です。通年いただけます。
- 通年授与
- 直書き
- 片面
- 枚数制限なし
洛陽三十三所観音の御朱印
大悲殿と書かれた「洛陽三十三所観音」の御朱印です。通年いただけます。
壬生寺の境内にある唯一の塔頭「中院」は洛陽三十三観音霊場第28番札所になっています。
- 通年授与
- 直書き
- 片面
- 枚数制限なし
京都十二薬師霊場の御朱印
「京都十二薬師霊場」の御朱印です。通年いただけます。
壬生寺は京都十二薬師霊場の第4番札所になっています。
「歯薬師」と書かれており、歯薬師如来は阿弥陀堂の脇仏として祀られています。
- 通年授与
- 直書き
- 片面
- 枚数制限なし
阿弥陀三尊の御朱印
通常3種類の御朱印とは別に新しく増えた「阿弥陀三尊」の御朱印です。
書置きで通年いただけます。いずれ直書きになるかもしれません。
- 通年授与
- 書置き
- 片面
- 枚数制限なし
一夜天神の限定御朱印
お正月にいただいた「一夜天神」の御朱印です。
境内にある一夜天神堂のご開帳にあわせていただける期間限定の御朱印になります。
壬生寺は洛陽二十五天満宮霊場の第4番札所にもなっており、ご開帳は定期的に行われます。
- 期間限定
- 書置き
- 片面
- 枚数制限なし
壬生狂言の限定御朱印
壬生狂言公開時の限定御朱印です。
毎年下記日程に行われる「壬生狂言」にあわせて限定でいただけます。
- 2/2〜2/3
- 4/29〜4/30
- 5/5
- 5/10
- 期間限定
- 書置き
- 片面
- 枚数制限なし
治世誠剣の限定御朱印
「壬生寺縁起絵巻」の初公開記念の御朱印です。
2018年4月27日〜5月6日まで特別公開された時の限定御朱印です。
治世誠剣という文字と金色がカッコよくてお気に入りです♪
お坊さんが持っている2つの太刀が「治世」と「誠剣」だそうです。
◆限定御朱印帳をご紹介
壬生寺でいただいた御朱印帳です。
通常は白色ですが、今回は三番隊組長「斎藤一(さいとうはじめ)」の限定御朱印帳♪
刀剣「鬼神丸国重」が描かれています。
裏面はこんな感じです♪
壬生寺では定期的に限定御朱印帳が販売されます。
阿弥陀堂にて購入できるのでご確認ください。
◆新撰組組長紹介
京都には京都見廻組という幕府管轄の組織があり、幕臣で構成されていたのに対し、
新撰組は浪士の集まりで壬生浪士組という名前でした。
浪士組は当時京都守護職にあった会津藩主「松平容保(まつだいらかたもり)」の配下となったため、
「京都守護職お預かり」「会津藩お預かり」という肩書きを持つことになります。
新撰組はあくまでも非公式組織だったんです。
そして京の都で本来の務めを果たしたいと残ったメンバーが新撰組を結成するのです!
【局長】芹沢鴨(せりざわかも)
水戸藩浪士で新撰組の初代局長。酒癖が悪く短期な性格と伝えられています。
リーダーとしての素質はあったが、素行の悪さから後に近藤勇らに暗殺されてしまいます。
【局長】近藤勇(こんどういさみ)
新撰組2代目局長。新撰組といえばこの方ですよね!
多摩出身の百姓で天然理心流(てんねんりしんりゅう)剣術の試衛館道場の4代目。
多くの薩摩、長州藩士捕縛を行い幕府からも一目置かれる存在になるも、薩長からは目の敵にされることに。
最後は新政府軍に捕まり処刑されてしまいます。
【副長】土方歳三(ひじかたとしぞう)
新撰組副長。近藤勇とは幼なじみで、もとは薬売りの百姓。
鬼の副長とよばれるほど隊士から恐れられ、法度で隊士を厳しく取り締まります。
剣術にも優れており、噂では美男子であったそうです。
近藤勇亡き後も新政府軍と戦い続け、蝦夷地(現在の北海道)で最期を迎えます。
【総長】山南敬助(やまなみけいすけ)
新撰組総長。近藤勇とは試衛館道場で出会う。近藤の剣術の腕前や人柄に感服し慕うようになります。
剣術は北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)。頭も良く参謀として活躍します。
沖田総司を弟のように可愛がったり、人柄も良く隊士からの人望も厚かったといわれています。
しかし後に近藤、土方との意見の違いから新撰組を脱走、法度に背いたことにより切腹となります。
【参謀】伊東甲子太郎(いとうかしたろう)
新撰組参謀として活躍。剣術は北辰一刀流で尊王攘夷の勤王派。九番隊組長の「鈴木三樹三郎」は弟。
参謀として近藤らに厚くもてなされるが、後に「御陵衛士」という組織を作り新撰組と対立、
最後は七条油小路で新撰組隊士らに暗殺されてしまいます。
【一番隊組長】沖田総司(おきたそうじ)
新撰組随一の剣豪で試衛館道場のメンバー。
近藤勇からの信頼も厚く一番隊組長に抜擢されます!
有名な「池田屋事件」にも参加し活躍するも、結核により25歳という若さで亡くなります。
【二番隊組長】永倉新八(ながくらしんぱち)
新撰組二番隊組長で近藤勇の試衛館道場メンバーの一人。
池田屋事件など数々の任務をこなした凄腕。
新政府軍との激戦の中を生き残り新撰組の名誉回復のために大役を務めました。
【三番隊組長】斎藤一(さいとうはじめ)
新撰組三番隊組長。沖田と並び「無敵の剣」といわれたほどの剣豪。
その腕前で新撰組を牽引します。
伊藤甲子太郎が組織した御陵衛士にスパイとして潜り込み情報を流すなど新撰組に貢献します。
【四番隊組長】松原忠司(まつばらちゅうじ)
新撰組四番隊組長。柔術師範としても活躍。
池田屋事件では土方歳三の隊に属し功績を上げる。死については諸説あり不明。
【五番隊組長】武田観柳斎(たけだかんりゅうさい)
新撰組五番隊組長で参謀としても活躍。甲州流軍学を修め軍学者としても優れていました。
隊の中では孤立しており、伊藤甲子太郎の入隊により立場が失われていきます。
【六番隊組長】井上源三郎(いのうえげんざぶろう)
新撰組六番隊組長。「源さん」の愛称で近藤や隊士から慕われていた試衛館メンバー。
鬼の副長と呼ばれた土方さえも彼の前では心を許していたそうです。
新政府軍との戦い「鳥羽伏見の戦い」により壮絶な死をとげます。
【七番隊組長】谷三十郎(たにさんじゅうろう)
新撰組七番隊組長。槍術の達人として知られている。「池田屋事件」や「ぜんざい屋事件」で活躍。
弟の周平は近藤勇の養子となる。死については諸説あり不明。
【八番隊組長】藤堂平助(とうどうへいすけ)
新撰組八番隊組長。若くして北辰一刀流の免許を取得した凄腕。池田屋事件でも活躍しています。
歳も若く近藤や永倉、原田など試衛館メンバーからも可愛がられていたそうです。
思想の違いから伊藤甲子太郎の御陵衛士に加わり新撰組を離脱、
「油小路の変」で新撰組と戦い戦死してしまいます。
【九番隊組長】鈴木三樹三郎(すずきみきさぶろう)
新撰組九番隊組長。参謀である伊藤甲子太郎の実の弟。
兄とともに新撰組を離脱した後は、新政府軍として戦い騒乱の幕末を生き抜いた。
【十番隊組長】原田左之助(はらださのすけ)
新撰組十番隊組長で近藤勇の試衛館道場メンバーの一人。
槍の名手で「池田屋事件」「三条制札事件」「禁門の変」「油小路事件」などで数々の功績を上げます。
新政府軍との戦い「戊辰戦争」で戦死。
◆御朱印受付時間やアクセスは?
壬生寺の御朱印は境内奥にある寺務所にていただけます。
受付時間は8時30分〜16時30分です。
- 阪急電車「大宮駅」より徒歩約10分
- 嵐電「四条大宮駅」より徒歩約10分
- 市営バス「壬生寺道」下車、徒歩約5分
◆まとめ
新撰組ゆかりのお寺「壬生寺」はファンであれば必ず訪れたい寺院です。
僕もこれまでに何度も訪れていますが、見所もたくさんあり何度でも楽しめるお寺だと思います。
近くには新撰組の屯所「八木邸」や「旧前川邸」などもあるので、
あわせて見学してみてはいかがでしょうか。
◆壬生寺(みぶでら)
住所:京都市中京区坊城仏光寺北入る
電話:075−841–3381
受付時間:8時30分〜16時30分
アクセス:阪急電車「大宮駅」より徒歩約10分
嵐電「四条大宮駅」より徒歩約10分
市バス「壬生寺道」下車、徒歩約5分
駐車場:あり(8台分・有料)
出典元:壬生寺公式サイト